【専門家が解説】病院では胎児の父親を確認する検査はできないの?

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2025.12.06

胎児DNA鑑定

【専門家が解説】病院では胎児の父親を確認する検査はできないの?

リライティング日 : 2026年 03月 25日

【要約】
「お腹の赤ちゃんの父親を確認したい」と思っても、病院では出生前DNA鑑定は行っていません。本記事では病院で検査ができない理由、NIPPT(非侵襲的出生前親子鑑定)の仕組み、専門機関での流れ、私的鑑定と法的鑑定の違いを専門家がやさしく解説します。

目次

【専門家が解説】病院では胎児の父親を確認する検査はできないの?

―どうして?どこで?どうやって?をわかりやすく解説!

病院では胎児の父親を確認する検査はできないの?

お腹の赤ちゃんの父親が誰なのか確認したい…
そう思ったとき、多くの人がまず想像するのは「病院で検査してもらえるのかな?」ということですよね。
でも実は、病院では妊娠中の親子DNA鑑定(出生前DNA鑑定)は行っていません。ちょっと意外ですよね?

この記事では、

なぜ病院ではできないのか
じゃあ実際どこで受けるの?
検査するときの注意点は?

を、わかるようにやさしく解説します。

◆ 病院で父子鑑定をやらない理由って?

病院で父子鑑定をやらない理由って?

病院で行う検査は、

  • 妊婦さんや赤ちゃんの体を守るため
  • 病気や異常がないかを見るため

といった「診断・治療のため」のものばかりです。

一方、出生前の父子鑑定は、

  • 「誰が本当のお父さんか」を知るため
  • 裁判などの証明に使うこともある

という、身分関係の確認が目的。つまり医療保険の対象でもなく、医療行為としての位置づけがありません。

病院が行わない3つの理由

理由 内容
法的トラブルのリスク 父子関係の問題は裁判につながることも多く、結果に関するトラブルが病院の責任となる可能性があります。
倫理的な問題 妊娠中の父子確認は心理的ストレスや家庭内問題が関わるデリケートな話題で、病院が踏み込みにくい領域です。
医療行為としての必要性がない 鑑定自体は治療目的ではないため、病院で提供する理由がありません。

◆ お腹の赤ちゃんの父親を調べる方法は?

お腹の赤ちゃんの父親を調べる方法は?

今もっとも多く使われているのが非侵襲的出生前親子鑑定(NIPPT:Non-Invasive Prenatal Paternity Test)です(1)。

  • 母体の血液に含まれる「胎児のDNA(cfDNA)」を解析
  • 注射は腕の採血だけ!お腹に針を刺す必要なし
  • 赤ちゃんにもお母さんにも優しい

日本では医療検査ではなく、民間サービスとして提供されています。

◆ じゃあ、どこで受けるの?

出生前DNA鑑定はどこで受けるの?

出生前の父子鑑定は、病院ではなくDNA検査の専門機関で行われます(2)。

専門機関では、

  • DNAを扱うプロが解析
  • 妊娠週数に合わせた判断
  • 証明書や法的手続きにも対応

といった体制が整っています。

検査の基本的な流れ

  1. 申し込み(Web・電話)
  2. キット受取り → 採血日の予約
  3. 医療機関で採血 → 検体返送
  4. 結果受取り

➡ 妊娠中の親子DNA鑑定の詳細はこちら
➡ お申込み/キット購入

◆ 採血だけ病院で行われる理由

採血だけ病院で行われる理由

出生前DNA鑑定は病院でできませんが、採血だけは医療行為なので病院で行います。

つまり仕組みはこう

  • 検査:専門の検査機関
  • 採血:協力医療機関(病院)

検査はできないけど、採血は病院じゃないとできない」という分業スタイルです。

私的鑑定と法的鑑定の違い

出生前DNA鑑定には大きく分けて、

  • 私的鑑定(個人的確認)
  • 法的鑑定(裁判・調停・入管提出)

の2種類があります(3)。

種類 私的鑑定 法的鑑定
目的 個人で確認 裁判・入管など公式手続き
採取方法 郵送キット可 立会人の前で採取
法的効力 なし あり
病院の関与 採血のみ 採血のみ(病院は手続きに関与しない)

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◆ 申し込む前にチェックすべきこと

申し込む前にチェックすべきこと

検査機関ごとに違うポイントがあるので、ここは必ず確認しましょう。

  • 鑑定の種類(私的/法的)
  • 妊娠週数の条件
  • 料金に何が含まれるか
  • 追加費用(出張費・立会費など)
  • 協力医療機関の場所
  • 再検査や返金のルール
  • 法的鑑定なら法律事務所との連携

◆ まとめ

まとめ

  • 出生前DNA鑑定は病院の検査ではなく、専門機関が行うサービス
  • ただし採血は医療行為なので協力病院で実施
  • 私的鑑定と法的鑑定で手続きが大きく異なる
  • 料金・条件は機関によって違うため、事前確認が超重要!

seeDNA遺伝医療研究所では、妊婦さんと赤ちゃんの安全を最優先に、検査内容・手続き・費用などを丁寧にご案内しています。不安な点があればお気軽にご相談ください。

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よくある質問(FAQ)

Q1. なぜ病院では出生前の父子DNA鑑定を行わないのですか?

病院で行う検査は妊婦さんや赤ちゃんを守るための診断・治療を目的としたものです。出生前の父子鑑定は身分関係の確認が目的であり、医療保険の対象でも医療行為でもありません。また、法的トラブルのリスクや倫理的な問題もあるため、病院では実施されていません。

Q2. お腹の赤ちゃんの父親はどうやって調べるのですか?

現在もっとも多く使われているのが非侵襲的出生前親子鑑定(NIPPT)です。母体の血液に含まれる胎児のDNAを解析する方法で、腕からの採血だけで済みお腹に針を刺す必要がないため、赤ちゃんにもお母さんにも優しい検査です。

Q3. 検査は専門機関で行うのに、なぜ採血は病院なのですか?

採血は医療行為に該当するため、医療機関でしか行えません。そのため「検査は専門の検査機関」「採血は協力医療機関(病院)」という分業スタイルがとられています。

Q4. 私的鑑定と法的鑑定はどう違いますか?

私的鑑定は個人で確認するためのもので郵送キットでの採取が可能ですが、法的効力はありません。法的鑑定は裁判・入管など公式手続きに使えるもので、立会人の前で採取し法的効力があります。どちらも病院は採血にのみ関与します。

Q5. 申し込む前に確認しておくべきことは何ですか?

鑑定の種類(私的/法的)、妊娠週数の条件、料金に含まれる内容、出張費・立会費などの追加費用、協力医療機関の場所、再検査や返金のルール、法的鑑定の場合は法律事務所との連携などを事前に確認することが重要です。

参考文献

(1) Noninvasive Prenatal Paternity Testing Using Cell-Free Fetal DNA
『JAMA Network、2022年』

(2) Standards for Relationship Testing Laboratories
『AABB - American Association of Blood Banks』

(3) DNA鑑定に関する情報『法務省 民事局』

著者

医学博士/検査員:L.L.

国際医療福祉大学大学院で臨床医学部の博士号取得後、seeDNAで検査員として勤務。妊娠中の親子DNA鑑定の検査やデータ解析を担当している。