【専門家が解説】中絶後にDNA鑑定はできるの?
◆ 中絶後でもDNA鑑定はできるの?

◆ 鑑定に使われる胎児の検体

胎児の検体(サンプル)は、中絶の方法や週数によって変わります。
絨毛膜(じゅうもうまく)
初期中絶で得られる胎児の組織。母体細胞が混ざりやすいので処理が必要です。
胎盤・臍帯(さいたい)
妊娠が進むと胎盤や臍帯がはっきりしてくるため、検体として扱いやすくなります。
羊水
妊娠中に羊水穿刺で採取します。出生前の親子鑑定で使われることが多いです (3)。
◆ 鑑定のしくみ

DNA鑑定は次の流れで行われます。
- 検体の採取と保存:中絶手術の際に胎児組織を採取し、冷蔵・冷凍で保存します。
- DNAの抽出と解析:胎児と母親、父親候補のDNAを取り出し、STR・SNPというマーカーを調べます (1)。
- 結果の判定:複数のマーカーの一致率から父権肯定確率を計算し、父子関係を判断します。
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◆ 中絶方法の違いと影響

● 初期中絶(〜11週6日)
吸引法などで子宮内容物を取り出すため、絨毛膜が採取できれば鑑定可能です。ただし母体組織が混ざりやすく、検体の質が結果に影響します。(2)
● 中期中絶(12〜21週6日)
胎盤・臍帯がしっかりしてくるので、検体が確保しやすく鑑定に向いています。
● 妊娠22週以降
妊娠22週を過ぎると、胎児が一定の生存可能性を持つ時期に入るため、法律上の制限が非常に厳しく、原則として中絶は行えません。
● 薬剤中絶
胎児組織が自然に排出されるため、
- 組織が崩れやすい
- 母体と混ざる
- DNAが取り出しにくい
という理由から、鑑定に必要な検体を確保することはほぼ不可能です。
◆ 中絶後DNA鑑定のメリットと注意点

メリット
- 父子関係をはっきりさせることができる (1)
- 将来のトラブルを防ぎやすい
- 正しい手順で行えば、裁判などで証拠として使える場合もある
注意点
- 検体の状態によっては鑑定できない場合がある
- 母体細胞の混入で結果が不安定になることがある
- 精神的な負担が大きくなる場合がある
- 法的に有効かどうかはケースごとに異なる
◆ まとめ

- 中絶後の胎児組織を使ったDNA鑑定は、条件が揃えば可能です。
- 鑑定には胎児の組織に加え、母親と父親候補の検体も必要です。
- 薬剤中絶では検体が確保しにくいため、ほとんど鑑定できません。
- 検討する場合は、中絶を行う医療機関や seeDNA遺伝医療研究所 に早めに相談することをおすすめします。
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参考リンク
(1) Forensic Science International, 2023
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著者
医学博士/遺伝子解析担当:A.M.
2015年東京医科歯科大学大学院 医学博士課程を修了後、同大学整形外科にて特任研究員および研究補佐員として勤務。
2018年より株式会社seeDNAに入社後、STR鑑定5,000件以上、NIPPT鑑定約4,000件以上の検査やデータ解析、研究開発などを担当。
正確性と品質管理を徹底することで、鑑定ミス「0」を継続中。これまで培った研究経験と分析力を活かし、お客様に安心と信頼をお届けできるよう、品質向上に日々取り組んでいます。

