【専門家が解説】なぜ、赤ちゃんが生まれてからの親子鑑定のほうが安いの?
親子鑑定は、実施するタイミングによって検査費用に大きな差があります。
一般的に、生まれた後に行うDNA親子鑑定は約25,000円前後で検査できるのに対し、出生前に行う胎児DNA親子鑑定では100,000〜250,000円程度が相場とされています。
この価格差は、検査機関ごとの設定差ではなく、検査の原理そのものの違いに由来します。
seeDNA遺伝医療研究所では、費用の違いを正しく理解していただくために、検査の仕組みと技術背景を丁寧に説明することを重視しています。
◆ 親子鑑定はどのように行われるのか

◆生まれた後の親子鑑定:STRを用いた確立技術

出生後の親子鑑定では、口腔粘膜や血液などから、子ども本人のDNAを直接採取できます。DNA量が十分で品質も安定しているため、解析は比較的シンプルです。
この検査で主に用いられるのが、「STR(Short Tandem Repeat:短鎖反復配列)」です。
STRは、短いDNA配列が何回繰り返されているかという「回数の違い」に個人差がある領域で、以下のような特徴を持ちます。
- 親から子へ規則的に遺伝する
- 個人識別能力が非常に高い
- 少数の遺伝子座でも高精度な判定が可能
このため、STR解析は法医学分野で数十年にわたり使用されており、
親子鑑定においても16~24座位程度の解析で十分な判定精度が得られます[1]。
技術が成熟しており、解析工程が標準化・自動化されていることも、
出生後鑑定が比較的低コストで提供できる理由の一つです。
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◆ 出生前の親子鑑定:SNPとcfDNA解析の必要性

一方、出生前の胎児DNA鑑定では状況が大きく異なります。
胎児のDNAは、母体の血液中に「cfDNA(cell-free DNA)」としてごく微量に存在しており、母体DNAと混在した状態で解析しなければなりません。
このような条件下では、STRのような少数マーカーでは情報量が不足するため、「SNP(Single Nucleotide Polymorphism)」と呼ばれる1塩基差のDNAマーカーを、数百か所同時に解析する手法が用いられます[2]。
SNP解析は、もともとNIPT(新型出生前検査)の分野で発展してきた技術であり、大量のデータを統計的に統合して結論を導く必要があります[3]。
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◆ STRとSNPの違い(まとめ)
◆ なぜ費用差が生じるのか

出生前鑑定では、
- 胎児DNA量が極めて少ない
- 母体DNAとの混在を考慮する必要がある
- 高度な統計解析と厳格な品質管理が不可欠
といった要因が重なります。
その結果、検査設備・解析工程・専門人材のいずれも高度化し、出生後鑑定と比べて費用が高く設定されるのです。
◆ まとめ

参考文献
[1] Butler, J. M. Cold Spring Harbor, 2007
[2] Lo, Y. M. D. et al., The Lancet, 1997
[3] Bianchi, D. W. et al., New England Journal of Medicine, 2014
公式サイト:
https://seedna.co.jp/
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監修者
農学博士/研究員:L. J.
東京農工大学大学院で博士号取得後、東京大学にて研究員として勤務。 現在は生体情報科学を専門とし、seeDNAにてデータ解析や遺伝子検査の解析技術開発に携わっている。
