【医師が監修】新型出生前診断「NIPT」を受けた人の体験談

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豆知識

2026.01.15

胎児DNA鑑定

【医師が監修】新型出生前診断「NIPT」を受けた人の体験談

【医師が監修】新型出生前診断「NIPT」を受けた人の体験談

NIPT(新型出生前検査)の受検を検討する際、医学的なメリット・デメリットの理解と同等、あるいはそれ以上に重要なのが「メンタル面のシミュレーション」です。

実際の受検者がどのような心理的変遷をたどり、どのような葛藤を乗り越えたのか。本記事では、35歳で初めての妊娠を迎えたAさんの実体験をモデルケースとして、受検プロセスにおける心理的課題を分析します。

 

◆ 検査前の葛藤:情報の海と孤独感


多くの妊婦さんがNIPTを意識するきっかけは、医師からの「年齢的な説明」です。Aさんも35歳という年齢を理由に選択肢を提示され、「自分ごと」として認識した途端、強い不安に襲われました。
ここで特徴的なのが、パートナーとの温度差です。Aさんの夫が「心配しすぎではないか」と反応したように、身体的な変化を伴わないパートナーには、当事者の切迫感が伝わりにくい傾向があります。
しかし、Aさんが最終的に検査を決断したのは「知らずに後悔する自分の姿」を回避するためでした。これは、NIPTが単なるリスク判定の手段ではなく、「親としての覚悟を決めるためのプロセス」として機能していることを示しています。
 

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検査から結果までの心理推移


NIPTのプロセスにおいて、身体的な負担と心理的な負担は反比例する傾向があります。以下の表は、Aさんの体験に基づき、時期ごとの心理状態と行動を整理したものです。

 

時期(フェーズ)

具体的な状況・行動

心理的特徴(体験談より)

対処・ポイント

検査当日

通常の採血のみで終了

「拍子抜け」と「現実感」の乖離


あまりの簡便さに驚く一方、終わった瞬間に検査の実感が押し寄せる。

手技自体は一瞬ですが、ここからが心理戦のスタートです。

待機期間


(1〜2週間)

結果が出るのを待つ時間

最大のストレス期


日中は紛れるが、夜間に「もし陽性なら」という不安が頭を離れない。

ネット検索は不安を増幅させがちです。信頼できる情報源に絞ることが重要です。

結果通知

スマートフォン等での確認

緊張と解放


通知を開くのに時間を要する。結果(低リスク)を見て初めて緊張が解け、涙する。

結果がどうあれ、受け止める準備が必要な瞬間です。

 

◆ 「待機期間」の過ごし方と情報の取捨選択



体験談の中で特筆すべきは、結果が出るまでの1〜2週間が「最もつらかった」という点です。Aさんは不安からインターネット上の体験談を読み漁り、一喜一憂してしまいました。
ネット上には不確実な情報も混在しています。不安な時期こそ、例えばseeDNA遺伝医療研究所のような専門検査機関が発信している正確なコラムや、医学的根拠に基づいた解説記事を参照し、感情的な煽り情報から距離を置くことが、心の平穏を保つ鍵となります。
 

 

結果判明後の「納得感」の正体


「低リスク(陰性)」の結果を受け取った後、Aさんは安堵すると同時に「これほど不安になるなら受けなくてもよかったのでは」という自問自答を経験しています。しかし、時間の経過とともに「逃げずに考えた事実」が自信へと変わりました。

この事例からわかることは、NIPTにおける「納得できる選択」とは、結果そのものの良し悪しだけに依存しないということです。

「正解を探す」のではなく、「自分がどこまで知りたいのか」「知った上でどうしたいのか」を問い続けた過程そのものが、その後の育児や人生における選択の支えとなります。

まとめ


NIPTは未来を確定させる魔法ではありませんが、未来に向き合うための有力な材料の一つです。Aさんの事例が示すように、迷いや不安は決してネガティブな要素ではなく、親となるための準備期間の一部と言えるでしょう。これから検討される方は、ご自身の価値観を大切に、じっくりと向き合う時間を持ってみてください。

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監修者

医学博士・医師
広重 佑(ひろしげ たすく)

医学博士、日本泌尿器科学会専門医・指導医、がん治療学会認定医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、日本抗菌化学療法学会認定医、性感染症学会認定医、Certificate of da Vinci system Training As a Console Surgeonほか

2010年に鹿児島大学医学部を卒業後、泌尿器科医として豊富な臨床経験を持つ。また、臨床業務以外にも学会発表や論文作成、研究費取得など学術活動にも精力的に取り組んでいる。泌尿器科専門医・指導医をはじめ、がん治療、抗加齢医学、感染症治療など幅広い分野で専門資格を取得。これまで培った豊富な医学知識と技術を活かして、患者様一人ひとりに寄り添った医療を提供している。

 

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