【医師が監修】二人目の妊娠でもNIPTは受けるべき?

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2026.03.09

胎児DNA鑑定

【医師が監修】二人目の妊娠でもNIPTは受けるべき?

リライティング日 : 2026年 04月 23日

結論:二人目以降の妊娠でも、NIPTは一人目と同じ精度で受けられます。

ただし、判断の軸は「出産回数」ではなく、現在の母体年齢や家族状況です。

【要約】
二人目妊娠でもNIPTの精度は初産と変わりません。胎児DNAは妊娠ごとに新たに母体血中へ出現するため、出産回数は精度に影響しません。重要なのは現在の母体年齢、家族状況、過去の妊娠歴、パートナーとの合意です。本記事では医師監修のもと判断ポイントを整理します。

目次

◆ NIPTとは?

NIPTとは?

項目 内容
検査方法 妊婦さんの血液を採取し、胎児由来のDNA(cfDNA)を分析
検査時期 妊娠10週以降
特徴 流産リスクがない(非侵襲的)
主な対象 21トリソミー(ダウン症候群)などの染色体数的異常

妊娠回数によって検査方法や精度が変わることはありません(1)。

◆ 二人目でもNIPTの精度は変わらない理由

二人目でもNIPTの精度は変わらない理由

NIPTで調べる胎児DNAは、今回の妊娠ごとに新しく母体血中に出現します。そのため、

  • 初産か経産か
  • 一人目を出産しているかどうか

といった点は、検査精度に一切影響しません。「一人目で受けたから、二人目は意味が薄い」ということはありません(4)。

◆ 一人目と二人目で"リスク"はどう変わる?

誤解①「二人目だからリスクが上がる?」

NO。出産回数そのものは、染色体異常のリスクに影響しません。

本当に重要なのは「母体年齢」

染色体異常、とくにダウン症候群の発生頻度は、母体年齢が高くなるほど上昇します。

妊娠 年齢例 リスク評価基準
一人目 30歳 30歳基準
二人目 35歳 35歳基準で再評価が必要

一人目が健康でも、二人目のリスクは独立

多くの染色体異常は偶発的に起こるため、

  • 一人目が健康
  • 家族歴がない

場合でも、妊娠ごとに一定の確率で起こり得ます。

◆ 二人目でNIPTを考えるときの4つの判断ポイント

二人目でNIPTを考えるときの4つの判断ポイント

① 現在の母体年齢でリスクを再評価する

35歳を超えると、染色体異常の確率は統計的に上昇します。「前回は大丈夫だった」ではなく、今の年齢を基準に考えましょう。

② 家族全体への影響を想定する

もし陽性だった場合、

  • 上の子のケア
  • 生活リズム
  • 育児・仕事の両立

など、一人目のとき以上に現実的な検討が必要になります。

③ 費用と家計のバランス

  • NIPTは原則自費診療
  • 費用目安:約10〜20万円

これから二人分の育児費用がかかる中で、「安心を得るための医療費」としてどう考えるかがポイントです(2)。

④ 過去の妊娠歴とパートナーとの合意

過去に染色体異常があった場合:

→ 再発リスクがわずかに上昇する可能性あり
遺伝カウンセリング推奨

また、

  • 検査を受けるか
  • 陽性時にどう対応するか

について、事前にパートナーと話し合っておくことが非常に重要です(5)。

◆ まとめ|二人目NIPTで押さえるべき要点

まとめ|二人目NIPTで押さえるべき要点

項目 ポイント
受検可否 二人目以降でも問題なく受けられる
精度 初産と同じ
重視すべき点 出産回数ではなく「現在の母体年齢」
最終判断 医学的リスク+家族の価値観・生活状況の総合判断

NIPTに「正解・不正解」はありません。迷った場合は、かかりつけ産科医や遺伝カウンセリングで、中立的な情報を得た上で決めることをおすすめします(3)。

よくある質問(FAQ)

Q1. 二人目の妊娠でもNIPTは受けられますか?

A. はい。二人目以降の妊娠でも、初産と同じ精度でNIPTを受けることができます。胎児由来DNAは妊娠ごとに新たに母体血中に出現するため、出産回数は検査結果に影響しません。

Q2. 一人目が健康だったら二人目はNIPT不要ですか?

A. いいえ。多くの染色体異常は偶発的に起こり、妊娠ごとに独立した確率で発生します。一人目が健康でも、二人目のリスクが下がるわけではありません。

Q3. 二人目妊娠でNIPTを受ける場合、費用はどのくらいですか?

A. NIPTは原則自費診療で、約10〜20万円が目安です。施設や検査項目によって異なります。

Q4. 一人目より二人目の方が母体年齢が高い場合、どう考えればよいですか?

A. 染色体異常リスクは年齢とともに上昇するため、現在の年齢を基準にリスクを再評価することが重要です。特に35歳以上では検討する価値が高まります。

Q5. 過去の妊娠で染色体異常があった場合、二人目はどうすればいいですか?

A. 再発リスクがわずかに上昇する可能性があるため、遺伝カウンセリングを受けたうえでNIPT等の検査を検討することが推奨されます。

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※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断や判断は医療機関でご相談ください。

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参考文献

(1) NIPT等の出生前検査に関する専門委員会報告書『厚生労働省、2021年5月』

(2) NIPT等の出生前検査に関する情報提供及び施設認証の指針『厚生労働省、令和4年2月』

(3) 妊娠中の検査に関する情報サイト『こども家庭庁、常時更新』

(4) Non-Invasive Prenatal Testing: Current Perspectives
『International Journal of Environmental Research and Public Health、2021年3月』

(5) 出生前検査Q&A(認証制度等解説)『JAMS Prenatal、改定2024年10月』

監修者

医学博士・医師
広重 佑(ひろしげ たすく)

医学博士、日本泌尿器科学会専門医・指導医、がん治療学会認定医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、日本抗菌化学療法学会認定医、性感染症学会認定医、Certificate of da Vinci system Training As a Console Surgeonほか

2010年に鹿児島大学医学部を卒業後、泌尿器科医として豊富な臨床経験を持つ。また、臨床業務以外にも学会発表や論文作成、研究費取得など学術活動にも精力的に取り組んでいる。泌尿器科専門医・指導医をはじめ、がん治療、抗加齢医学、感染症治療など幅広い分野で専門資格を取得。これまで培った豊富な医学知識と技術を活かして、患者様一人ひとりに寄り添った医療を提供している。