【医師が監修】NIPTの準備とは?受検前に確認すべき3つのポイントと心構え

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2026.03.20

胎児DNA鑑定

【医師が監修】NIPTの準備とは?受検前に確認すべき3つのポイントと心構え

リライティング日 : 2026年 04月 24日

【要約】
NIPT受検前に必要な準備は「受検目的の明確化」「陽性時のパートナーとの合意」「遺伝カウンセリングの検討」の3点です。確定診断ではない本検査の特性を理解し、結果判明後の対応を事前に決めることが冷静な判断に繋がります。

目次

NIPT受検前に必要な準備は、「受検目的の明確化」「陽性時のパートナーとの合意」「遺伝カウンセリングの検討」です。本検査は確定診断ではないため、結果判明後の対応を事前に決めることが冷静な判断に繋がります。

◆ NIPTとは何か?受検前に知るべき基本知識

NIPTとは何か?受検前に知るべき基本知識
 
NIPTは採血のみで胎児の染色体異常のリスクを調べる検査です。確定診断ではない点と、高い検査精度が特徴として挙げられます (1)。

NIPTの定義

NIPT(新型出生前検査)とは、母体血中の胎児由来DNAを解析し、特定の染色体数的異常を調べるスクリーニング検査を指します。正式名称はNon-Invasive Prenatal Testingです。

検査精度と確定的検査の必要性

NIPTは非常に高い精度を誇りますが、あくまでリスクを判定する検査です。
  • ダウン症候群に対する感度:99%以上(実際に異常がある場合に陽性と判定される確率)
  • 特異度:99.9%以上(実際に異常がない場合に陰性と判定される確率)
  • 注意点:陽性判定は確定診断を意味しません。診断を確定させるには、羊水検査や絨毛検査などの「確定的検査」が必要です (1)。

監修者

医学博士・医師
広重 佑(ひろしげ たすく)

医学博士、日本泌尿器科学会専門医・指導医、がん治療学会認定医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、日本抗菌化学療法学会認定医、性感染症学会認定医、Certificate of da Vinci system Training As a Console Surgeonほか

2010年に鹿児島大学医学部を卒業後、泌尿器科医として豊富な臨床経験を持つ。また、臨床業務以外にも学会発表や論文作成、研究費取得など学術活動にも精力的に取り組んでいる。泌尿器科専門医・指導医をはじめ、がん治療、抗加齢医学、感染症治療など幅広い分野で専門資格を取得。これまで培った豊富な医学知識と技術を活かして、患者様一人ひとりに寄り添った医療を提供している。

参考文献

(1) Non-invasive prenatal testing: clinical implications and considerations(Acta Obstetricia et Gynecologica Scandinavica, 2017年1月)

(2) NIPTに関する指針および情報提供(日本産科婦人科学会(JSOG), 2023年1月)

(3) NIPT(新型出生前検査)の詳細案内(seeDNA, 2024年11月)

◆ NIPTを受ける前に準備すべき「3つの確認ポイント」

NIPTを受ける前に準備すべき3つの確認ポイント


検査結果を受け取った後の混乱を防ぐため、精神的な準備と情報整理が不可欠です。

ポイント①:「なぜ受けるのか」目的の明確化

受検目的を明確に定義することが、納得感のある選択に繋がります。

  • 現状:高齢妊娠への不安や家族歴など理由は多様です。
  • 課題:「とりあえず安心したい」という漠然とした動機では、陽性時に対応できません。
  • 対策:日本産科婦人科学会の指針に則り、妊婦自身が主体的に意思決定を行う環境を整えます (2)。

ポイント②:「陽性時」の具体的対応の協議

陽性判定を受けた際の方針をパートナーと事前に一致させておきます。

  • 理由:結果が出てからでは精神的余裕がなく、冷静な判断が困難だからです。
  • 内容:確定診断(羊水検査)に進むか、診断確定時にどう向き合うかを話し合います。
  • 支援:必要に応じて専門家の支援を受けることが可能です。

ポイント③:専門医によるカウンセリングの検討

専門的な知見を得ることで、客観的な判断が可能になります。

  • 役割:遺伝関連の専門医が医学的情報と心理的・社会的支援を提供します。
  • 効果:確定診断の流れや社会的支援体制を事前に把握できます (2)。

◆ NIPTの「わかること」と「わからないこと」の違い

NIPTのわかることとわからないことの違い
NIPTは万能な検査ではなく、検出対象には明確な制限があります。

対象疾患と比較

NIPTで検出可能なのは、主に3種類の染色体トリソミーです (3)。

 

項目 検出可能な疾患・状態 検出不可能な疾患・状態
染色体異常 21, 18, 13トリソミー 構造異常(転座・逆位など)
遺伝子・発達 一部の微小欠失(施設による) 単一遺伝子疾患、自閉スペクトラム症
身体的特徴 一部の性染色体異常(施設による) 知的障害、多くの先天奇形

「陰性=すべての異常がない」ではないことを理解しておくことが、最も重要な準備の一つです。

◆ 具体的な事前準備のステップと費用・スケジュール

物理的な準備として、家族歴の整理やスケジュールの把握を進めます。

ステップ別準備ガイド

ステップ 内容
情報の整理 夫婦双方の染色体異常や遺伝性疾患の家族歴、過去の妊娠経過をまとめる
時期の確認 妊娠10週以降から受検可能。結果判明には1〜2週間を要する
費用の確保 検査費用は概ね9万〜20万円。確定診断には別途5万〜20万円程度が必要

◆ FAQ:NIPTの準備に関するよくある質問

Q:検査を受ける最適なタイミングはいつですか?

A:妊娠10週以降であれば受検可能です。陽性時の確定診断(羊水検査は16週以降)までの時間を確保するため、妊娠初期のうちにパートナーと話し合い、検査時期を検討してください。

Q:費用は保険適用になりますか?

A:いいえ、NIPTは自由診療のため全額自己負担です。施設により価格設定が異なるため、事前に総額を確認することをおすすめします。

Q:カウンセリングは絶対に必要ですか?

A:義務ではありませんが、日本産科婦人科学会は十分な情報提供を求めています (2)。正確な知識に基づき判断するために、受講を強く推奨します。

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※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断や判断は医療機関でご相談ください。

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