【医師が監修】NIPTで陽性になる確率はどのくらい?
検出率・陽性的中率(PPV)を医師がわかりやすく解説

リライティング日 : 2026年 04月 29日
この記事の要約
NIPTで陽性と判定された場合、その意味は検査対象の疾患・母体年齢・検査の種類によって大きく異なります。検出率と陽性的中率(PPV)の違いを正しく理解し、確定検査の必要性を把握することが重要です。
目次
出生前検査(NIPT)を検討する際、
「陽性になる確率はどれくらいですか?」
という疑問を多くの妊婦さんが抱きます。
しかし、この問いに単純な答えはありません。
なぜなら、NIPTの結果の意味は次の2つを区別しなければ理解できないからです。
1.NIPTの結果を理解するための重要な2つの指標
検出感度(Sensitivity)
陽性的中率(PPV)
2.もっとも多い:21・18・13トリソミーの場合
- 21トリソミー(ダウン症候群)
- 18トリソミー(エドワーズ症候群)
- 13トリソミー(パトウ症候群)
重要なポイント
3.年齢によって陽性の意味は変わる
- 若年妊婦:PPVは低い
- 高年妊婦:PPVは高い
4.性染色体異常:陽性は比較的多いが解釈が難しい

- ターナー症候群(45,X)
- クラインフェルター症候群(47,XXY)
- トリプルX症候群(47,XXX)
- 47,XYY症候群
- 胎盤限局性モザイク(CPM)
- 母体側の染色体モザイク
- 母体由来のコピー数変化
5.微小欠失症候群:最も解釈が難しい領域
- 22q11.2欠失症候群
- 1p36欠失症候群 など
- 感度:約20〜100%
- PPV:約3〜100%
6.最重要ポイント:NIPTは確定診断ではありません
7.検査前に考えておくべきこと

NIPTを受ける前には、
- 陽性だった場合の対応
- 確定検査を受けるかどうか
- 出産に関する意思決定
- パートナーとの共有
を事前に話し合っておくことが重要です。
8.まとめ

NIPTの「陽性になる確率」は一律ではありません
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※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断や判断は医療機関でご相談ください。
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◆ よくある質問(FAQ)
Q1. NIPTで陽性になる確率はどれくらいですか?
A. NIPTの陽性率は疾患の種類と母体年齢によって異なります。21トリソミーの検出感度は約99%ですが、陽性的中率(PPV)は年齢や疾患により30〜80%以上と幅があります。
Q2. NIPTで陽性と出たら必ず赤ちゃんに異常がありますか?
A. いいえ。NIPTはスクリーニング検査であり確定診断ではありません。陽性の場合でも偽陽性の可能性があるため、羊水検査などの確定検査が必要です。
Q3. NIPTの陽性的中率(PPV)とは何ですか?
A. PPVとは、陽性と判定された場合に実際に疾患がある確率です。検出感度とは異なり、疾患の有病率や母体年齢に大きく左右されます。
参考文献
監修者
医学博士・医師
広重 佑(ひろしげ たすく)
医学博士、日本泌尿器科学会専門医・指導医、がん治療学会認定医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、日本抗菌化学療法学会認定医、性感染症学会認定医、Certificate of da Vinci system Training As a Console Surgeonほか
2010年に鹿児島大学医学部を卒業後、泌尿器科医として豊富な臨床経験を持つ。また、臨床業務以外にも学会発表や論文作成、研究費取得など学術活動にも精力的に取り組んでいる。泌尿器科専門医・指導医をはじめ、がん治療、抗加齢医学、感染症治療など幅広い分野で専門資格を取得。これまで培った豊富な医学知識と技術を活かして、患者様一人ひとりに寄り添った医療を提供している。
