【専門家が解説】郵送でDNA鑑定の検体を送っても大丈夫?
結論
私的DNA鑑定は検体を郵送するのが一般的です。血液以外は乾燥と遮光を守れば常温で送れ、血液も専用採血管を使えば常温輸送できる場合があります。
1. 郵送の基本の流れ

私的鑑定とは、裁判などの法的手続きなしに個人が結果を知るために行うDNA鑑定です。病院に行かなくても、自宅で検体を採取し、そのまま検査機関へ送るだけで手続きができます。
2. 常温郵送はできる?

口の粘膜・毛髪・爪は、乾燥させれば常温で郵送できます。
頬の内側の粘膜を採取する綿棒は、室温のまま長期間保管しても問題ないことが報告されています[1]。毛髪や爪はケラチンという丈夫なタンパク質でできており、DNAが微生物などの影響を受けにくく、比較的長い期間安定して残るとされています[2]。毛髪は毛根(根もと)ごと採ることが大切です。
血液は他の検体より扱いに注意が必要です。
DNAを守る薬剤入りの専用採血管なら常温(18〜25℃)で一定期間保てますが、普通の採血管を使う場合は、できるだけ早く冷蔵の状態で検査機関へ届ける必要があります。
※血液は自己判断で凍らせないでください。
凍結・解凍によって血液の状態が変化し、正確な結果が出せなくなる可能性があります。
3. 保管の注意点

検体を傷める主な原因は「日光」と「湿気」です。
紫外線はDNAを分解させる原因の一つで、長い時間日光にさらされると、検査に使えないほど品質が落ちてしまうこともあります。そのため、採取後はすぐに直射日光の当たらない場所へ移すことが大切です。
また、水分が残っていると細菌やカビが増えやすく、DNAの分解につながります。血液以外の検体は、採取後すぐに密閉せず、しっかり乾かしてから封筒などに入れて梱包しましょう。血液は容器(採血管)を開けず、そのまま指定された方法で保管・発送します。
4. 検体別・郵送適性表

検体の種類ごとに、郵送への適性と保管の注意点を以下の表にまとめました。
| 検体 | 郵送への適性 | 保管の注意点 |
|---|---|---|
| 綿棒(口の粘膜) | 高い | よく乾燥させ常温・日陰で保管 |
| 毛髪(毛根付き) | 高い | 湿気と直射日光を避け常温保管 |
| 爪 | 高い | 湿気と直射日光を避け常温保管 |
| 血液(専用採血管) | 高い | 凍結を避け指示通り保管 |
| 血液(普通の採血管) | 状態による | 早めに冷蔵で発送、指示に従う |
5. まとめ
口の粘膜・毛髪・爪は、適切に乾燥させ、直射日光を避ければ郵送で提出できます。血液は使う採血管の種類によって適切な保管方法が異なるため、検査機関の指示に必ず従うことが重要です。また、検体は湿気や直射日光を避け、できるだけ早く検査機関へ送ることで、DNAの劣化を抑えられます。焦らず、正しい手順で準備することが、正確な検査結果につながります。
6. よくある質問(FAQ)
Q1. 郵便局やコンビニから送れますか?
A. 送付できます。返送用封筒を使い、通常郵便や宅配便で送れます。
Q2. 血液は郵送に向かないと聞きましたが大丈夫ですか?
A. 普通の採血管は冷蔵が必要ですが、常温保存用の専用採血管なら郵送できます。
Q3. 血液検体を冷凍して郵送してもいいですか?
A. いいえ。凍結・解凍で状態が変わるため、指示された保存方法に従ってください。
Q4. 検体が濡れてしまったら使えますか?
A. 血液以外はよく乾かしてから梱包してください。血液は乾かさず専用採血管のまま保管します。
Q5. 私的DNA鑑定の結果は、裁判や相続などの法的手続きに使えますか?
A. いいえ、使えません。私的鑑定は個人が事実を知るためのものです。法的な手続きに使うには、第三者が立ち会う「法的DNA鑑定」が必要です。
7. 参考文献
[1] Journal of Applied Oral Science、2012年8月
[2] Annals of Anatomy - Anatomischer Anzeiger、2012年1月
[3] Genes、2024年7月
seeDNA遺伝医療研究所の安心サポート
seeDNA遺伝医療研究所は、国際品質規格ISO9001とプライバシー保護のPマークを取得している安心と信頼のDNA鑑定・遺伝子検査の専門機関です。家族や親子の血縁関係、パートナーの浮気などにお悩みでしたら、DNA鑑定の専門家がしっかりとご安心いただけるようサポートいたしますので、お気軽にお問合せください。
【専門スタッフによる無料相談】
ご不明点などございましたら弊社フリーダイヤルへお気軽にご連絡ください。
\土日も休まず営業中/
営業時間:月~日 9:00~18:00 ※祝日を除く
検査員:C.H.
seeDNA遺伝医療研究所で検査員として勤務。
妊娠中の親子DNA鑑定の検査やデータ解析を担当している。

