親子DNA鑑定(1) DNAのお話し

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2024.07.23

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親子DNA鑑定(1) DNAのお話し

リライティング日 : 2026年 01月 29日

親子DNA鑑定(1) DNAのお話し|デオキシリボ核酸の構造と塩基配列をわかりやすく解説

【要約】
本記事では、株式会社seeDNAでSTR法を用いた親子DNA鑑定を担当する検査部スタッフが、DNA(デオキシリボ核酸)の名前の由来、二重らせん構造、塩基配列(A・T・G・C)の特徴、そして親子DNA鑑定における塩基配列解析の基礎をわかりやすく解説します。

著者

seeDNA検査部で親子DNA鑑定(STR)の担当Aイメージ

親子DNA鑑定(STR)担当A

所属:株式会社seeDNA 検査部

目次

ごあいさつ

DNA(デオキシリボ核酸)の名前と形状 - seeDNAの検査室

こんにちは。株式会社seeDNAで、STR法を用いた親子DNA鑑定を担当している検査部のAです。

私のブログでは、当社の提供する「高精度親子DNA鑑定」に関連する内容を数回に分けて説明していきます。専門家の方には少々物足りない内容かもしれませんが、一般の方に分かりやすいようできるだけ簡単な言葉で説明することを心がけています。

第一回目は、DNAの形状とその特徴についてお話しします。その後、実際のDNA鑑定方法についてご紹介させていただく予定です。

ご不明な点やご質問などございましたら、ぜひお気軽に弊社のフリーダイヤルまでお問い合わせください。専門のカスタマーサポートチームが無料でご相談に応じます。

DNA(デオキシリボ核酸)の名前と形状

DNA(デオキシリボ核酸)の名前と形状 - Wikipediaから引用「デオキシリボ核酸の図」

WikipediaのDNA「デオキシリボ核酸」には下記の記載があります(1)。

「デオキシリボ核酸(deoxyribonucleic acid、DNA)は、2本のポリヌクレオチド鎖が互いに巻きついて二重らせんを形成しているポリマーである。このポリマーは、すべての既知の生物と多くのウイルスの発生、機能、成長、および生殖のための遺伝的命令を伝達する。」

出典:『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』

ポリマーとモノマーの違い

まずは、「ポリマー」から説明してみましょう。ポリマーとは多くのモノマーが集合してできた大きな物質のことです。モノマーとは、同じような性質を持つ小さな物質のことを指します。モノマーの「モノ」は英語の"mono-"から来ており、「1つの」という意味で、モノレール(monorail)やモノトーン(monotone)の「モノ」と同じ意味です。

用語 意味
モノマー (Monomer) 1つの単位となる小さな物質 ヌクレオチド、アミノ酸
ポリマー (Polymer) モノマーが多数結合した大きな物質 ポリヌクレオチド鎖、タンパク質
ポリヌクレオチド鎖 ヌクレオチドが連結した直鎖状の物質 DNA、RNA

二重らせん構造の形成

ポリマーの命名は、モノマーの名前の前に「ポリ」を付けます。「ポリヌクレオチド鎖」は、ヌクレオチドがモノマーで、ポリが付いているのでヌクレオチドの集合体ということになります。さらに「鎖」と付いているので直線状の物質になります。この鎖は方向性を持っており、一般的に5'→3'という方向で表現されます。DNAとして存在する場合、二本のポリヌクレオチド鎖は反対方向に並び、お互いを巻き込むようならせん階段のような構造を形成します。

もう少し詳しく、Wikipediaから引用した図でDNAの形状をみてみましょう(2)。

ポリヌクレオチド鎖の主鎖と言われる鎖部分は、青のリボンで書かれています。リボン上部の五角形の中にSと書かれた糖と、〇の中にPと書かれたリン酸が交互に並んでおり、Sと書かれた糖から窒素含有核酸塩基(シトシン: C、グアニン: G、アデニン: A、チミン: T)が1つ出ています。CとG、AとTの塩基は相性が良く、図中央の四角で囲まれた塩基対(Base pair)と呼ばれるペアを作ります。その塩基対を中心として二本のポリヌクレオチド鎖が逆方向に整列することで二本鎖DNAが形成されます(3)。

DNA鑑定における塩基配列の解析とは

DNA鑑定において使われる塩基配列の解析とは、C、G、A、Tの塩基の並びを読んでいく作業になります。塩基の並びは5'→3'方向に読んでいきます。図を例にすると、左側のポリヌクレオチド鎖は5'→3'は上から下になっているため、AGTACGと読みます。右側のポリヌクレオチド鎖は下から上へ読むかというと…、そうではなく特別な場合を除いて読む必要がなかったりします。なぜかというとAとT、GとCは必ずペアとなるため、左右のポリヌクレオチド鎖は同じ情報を持っているからです。

塩基ペアの組み合わせ

塩基(記号) 正式名称 ペアになる塩基
A アデニン (Adenine) T(チミン)
T チミン (Thymine) A(アデニン)
G グアニン (Guanine) C(シトシン)
C シトシン (Cytosine) G(グアニン)

Wikipediaから引用した最後の文には、「すべての既知の生物と多くのウイルスの発生、機能、成長、および生殖のための遺伝的命令を伝達する」と難しく書かれていますが、『DNAは「G」「A」「T」「C」の四文字で書かれた生物の設計図』と考えていただくとわかりやすいと思います。

つまり、ヒトの DNAはヒトを生み出すためのすべての情報を持っているということになりますね。

DNAの基本構造のまとめ

  • DNAは2本のポリヌクレオチド鎖が巻きついた二重らせん構造を持つポリマー。
  • 主鎖は糖(デオキシリボース)とリン酸が交互に結合してできている。
  • 糖から塩基(A、T、G、C)が1つずつ伸びている。
  • 塩基はA-T、G-Cの組み合わせで対をつくる(相補的塩基対)。
  • 塩基配列は5'→3'方向に読み、生命の遺伝情報(設計図)を担う。

今回のDNAの形状や特徴に関するお話しは以上となります。

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seeDNAは、国際品質規格ISO9001とプライバシー保護のPマークを取得している安心と信頼のDNA鑑定機関です。

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よくあるご質問(FAQ)

Q1. DNAとは何ですか?

DNA(デオキシリボ核酸)は、A・T・G・Cの4種類の塩基の並びで生命の遺伝情報を伝える物質です。2本のポリヌクレオチド鎖が二重らせん構造を形成しています。

Q2. 塩基配列の解析とはどのような作業ですか?

塩基配列解析とは、DNAを構成するA・T・G・Cの並びを5'→3'方向に読み取る作業です。親子DNA鑑定では特定領域の配列を解析し、親子間の遺伝的一致を確認します。

Q3. なぜ片方のポリヌクレオチド鎖だけ読めば十分なのですか?

AとT、GとCは必ずペアになるため、二本鎖DNAは互いに相補的な情報を持っています。そのため、通常は片方の鎖の塩基配列を読めば、もう一方の情報も自動的にわかります。

Q4. seeDNAの親子DNA鑑定の特徴は?

seeDNAは国際品質規格ISO9001およびPマークを取得しており、STR法を用いた高精度な親子DNA鑑定を提供しています。経験豊富な専門スタッフが安心と信頼をお届けします。

参考文献

(1) デオキシリボ核酸『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版、2024年4月』

(2) デオキシリボ核酸の構造図『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版、2024年4月』※解説のため一部改変

(3) Molecular Structure of Nucleic Acids: A Structure for Deoxyribose
Nucleic Acid『Nature、1953年4月』

(4) Deoxyribonucleic Acid (DNA) Fact Sheet『National Human Genome Research Institute』