簡単解説!DNA、遺伝子、染色体の違いとは?

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簡単解説!DNA、遺伝子、染色体の違いとは?

リライティング日 : 2026年 02月 03日

簡単解説!DNA・遺伝子・染色体の違いとは?|遺伝情報の仕組みと役割をわかりやすく説明

【要約】
DNA・遺伝子・染色体は生命の遺伝情報を支える3つの重要な要素です。本記事ではそれぞれの違いと役割、相互の関係性、遺伝性疾患との関わりについて、図解とともにわかりやすく解説します。

著者

seeDNA検査部 親子DNA鑑定(STR)担当L

親子DNA鑑定(STR)担当L

所属:株式会社seeDNA 検査部

目次

DNA・遺伝子・染色体の違い解説

生命の遺伝情報を理解するために欠かせない重要な要素である「DNA(デオキシリボ核酸)」、「遺伝子」、「染色体」は、それぞれが異なる役割を担いながらも、互いに深く関連しあっています。

人間の体は、「細胞」と呼ばれる基本的な単位で構成されており、その細胞の中心にある核には「染色体」があり、その中の「DNA」の一部が「遺伝子」として働いています。

この記事では、日常で耳にすることが多くなってきたものの、意外と知られていない「DNA」、「遺伝子」、「染色体」について、わかりやすく説明していきます。

弊社の新型出生前診断(NIPT)や出生前の胎児DNA鑑定に関連する知識を深め、正しい理解に役立てていただければ幸いです。

DNA(デオキシリボ核酸)って何?

DNA(デオキシリボ核酸)の二重らせん構造

DNAは細胞の核内に存在し、二重らせんという独特の構造を持っています。この構造は、アデニン(A)、チミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G)という4種類の塩基で構成されており、その配列によって遺伝情報が決まる仕組みになっています(1)。

DNAは、ほぼすべての生物に存在する物質であり、遺伝情報の保管とその情報を次の世代へと受け継ぐ役割を果たしています。

DNAの主な特徴

項目 内容
構造 二重らせん構造
構成単位 4種類の塩基(A・T・C・G)
存在場所 細胞核内(一部はミトコンドリア内)
役割 遺伝情報の保管・継承
長さ ヒトでは約30億塩基対

遺伝子って何?

遺伝子はDNAの特定の配列で人体の設計図

遺伝子は、人間の体を作り上げる「設計図」としての役割で、人体にはおよそ20,000〜25,000の遺伝子が存在しており、DNAの特定の配列から構成されています(2)。

生物の特徴や性質(例えば、目の色や髪の色、血液型、アルコールへの耐性など)を決定する情報を持っており、これらの遺伝子は親から子へと受け継がれるため、家族間で似たような特徴や性質が見られることがよくあります。

遺伝子が決定する主な特徴

  • 目や髪、肌の色
  • 身長や体格
  • 血液型(ABO型、Rh型など)
  • アルコール代謝能力
  • 特定の疾患へのかかりやすさ

染色体って何?

染色体はDNAがヒストンに巻きついた構造

染色体は、細胞の核内に存在し、約2メートルにもなるDNAがヒストンというタンパク質に巻きつき、非常にコンパクトな形で凝縮されています。ヒトの体細胞には46本(23対)の染色体があり、そのうち22対は常染色体、残りの1対は性染色体(XXまたはXY)と呼ばれます(3)。

染色体は細胞分裂の過程で正確に複製され、新たにできる細胞へ遺伝情報を引き継ぎますが、この過程でエラーが起こると、遺伝性疾患の原因となる場合があり、染色体の数や構造に異常が生じると、ダウン症候群やエドワーズ症候群、ターナー症候群といった遺伝性疾患が発生することがあります。

染色体異常による主な疾患

疾患名 染色体異常の内容
ダウン症候群 21番染色体が3本(21トリソミー)
エドワーズ症候群 18番染色体が3本(18トリソミー)
パトウ症候群 13番染色体が3本(13トリソミー)
ターナー症候群 X染色体が1本のみ(45,X)
クラインフェルター症候群 X染色体が2本以上(47,XXY等)

DNA・遺伝子・染色体の違いを比較表で確認

項目 DNA 遺伝子 染色体
定義 遺伝情報を保管する分子 DNAの特定の機能配列 DNAが凝縮された構造体
役割 情報の保管・継承 形質の決定 細胞分裂時の情報伝達
約30億塩基対 約20,000〜25,000個 46本(23対)
町に例えると 建物のブロック 建物内の部屋 町を構成する建物

まとめ

DNAは遺伝情報が保存される分子であり、遺伝子はそのDNAの特定部分で、生物の特徴や性質を決める役割を持っています。一方、染色体はDNAがコンパクトに凝縮された構造であり、細胞分裂の際に遺伝情報を正確に伝える役割を担っています。

ヒトの遺伝情報を町に例えるならば、染色体はその町を形成する46棟の建物で、遺伝子はその建物内の部屋、そしてDNAはその建物を構築する一つ一つのブロックのような存在です。

これら3つの要素は、生命の維持や進化に欠かせない役割を果たしており、生物の成長や遺伝情報の継承に深く関わっているのです。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. DNAと遺伝子は同じものですか?

いいえ、異なります。DNAは遺伝情報を保管する分子全体を指し、遺伝子はそのDNAの中で実際に体の特徴や機能を決定する特定の配列部分のみを指します。

Q2. ヒトの染色体は何本ありますか?

ヒトの体細胞には46本(23対)の染色体が存在します。うち22対は常染色体、1対は性染色体(女性はXX、男性はXY)です。

Q3. 染色体異常はなぜ起こるのですか?

主に細胞分裂の際の複製エラーによって起こります。卵子や精子が作られる過程で染色体の数や構造に異常が生じると、ダウン症候群などの遺伝性疾患が発生する可能性があります。

Q4. NIPT(新型出生前診断)では何がわかりますか?

NIPTは妊婦の血液中に含まれる胎児由来のDNAを解析することで、ダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)などの染色体異常を高精度で検査します。

➡ 出生前の胎児DNA鑑定の詳細はこちら

➡ 新型出生前診断(NIPT)の詳細はこちら

参考文献

(1) DNA、遺伝子、染色体、ゲノムってなに?『ゲノム編集解説ウェブサイト、参照 2024年8月』

(2) 遺伝子を知る『大塚製薬、参照 2024年8月』

(3) Chromosomes and Genetic Inheritance
『Nature Education、Scitable』

(4) What is DNA?『MedlinePlus Genetics、U.S. National Library of Medicine』

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